石油の終わりとエクソンモービル(XOM)がHDVから消える日

ほえほえ^~どうも、ほえタコです。

ほえタコは現在ポートフォリオの100%をHDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)で運用しています。気になるのはエネルギーセクターの比率の多さです。構成比率の20%超がエネルギーセクター企業によって占められています。

HDV保有比率トップの銘柄はエクソンモービル(XOM)で、保有比率はおよそ9.7%です。思ったよりエネルギー市況の影響を受けやすいのがHDVの特徴です。

私も間接的には、エクソンモービルや他のエネルギー企業にそれなりの額を投資していることになりますね。個人的な見解を述べると、石油の将来性にはかなり悲観的です。

小学生の頃、社会科の授業では「石油資源はあと30年もしたら枯渇してしまうんだよ」みたいな話を先生がしており、ふーん大変だなーと他人事のように聞いていたものです。あれからまだ30年は経っていませんが、原油価格は供給不足で大高騰!!なんてことはなく、むしろ値下がりしまくっています。

米国のシェールガス革命以降、石油は供給ピークの心配よりも、むしろ需要ピークの心配がされるようになりました。

昨年、2018年2月、イギリスのエネルギー企業であるブリティッシュ・ペトロリアム(BP社)は石油需要のピークを2030年代後半頃だとする見通しを発表しました。すなわちあと10年もすれば、石油需要は天井をつけ、減少に転じる可能性が高いというわけです。

背景には電気自動車(EV)への転換が急速に進んでいることが挙げられます。

ルノー、日産自動車、三菱自動車の会長を務めたカルロス・ゴーン氏も電気自動車開発には非常に積極的で「我々はEVのリーダーとしての地位を確立する」「2022年には販売シェアの3割をEVにする」といったことを豪語していました。あいにく逮捕されてしまいましたが……。

とはいえ、ルノーにせよ日産にせよ、EV戦略自体は引き継がれてゆくでしょう。ドイツのフォルクスワーゲンもEVシフトに意欲を示し、2025年までにEV比率を25%に高める目標を立てています。(2018年現在は1%程度です)

もちろん、電気自動車が主流となってガソリン車が廃れゆくのだとしても、すぐさま石油需要が激減するわけではありません。

日本エネルギー経済研究所のIEEJアウトルック2018によると、仮に石油需要がピークを迎え2050年に電気自動車の販売比率が100%になったとしても、石油需要は2010年頃の水準に戻る程度だと予測されています。

むしろ石油会社にとって脅威となるのは、電気自動車ではなく再生可能エネルギーの技術的革新かもしれません。

とくに太陽光発電はコストが驚異的に下がっています。

サウジアラビアの太陽光発電プロジェクトでは1キロワットあたりの発電コストが約2.1円と驚きの低コストを実現し、注目を集めました。サウジアラビアは自国が石油産業で支えられているだけに、石油の未来に大きな危機感を抱いています。

再生可能エネルギーによる発電コストがさらに下がってくれば、むしろ石油や天然ガスがコスト面で劣勢になってしまいます。

地球温暖化対策やクリーンエネルギーの綺麗事を抜きにして、再生可能エネルギーの推進は企業や政府にとって《経済合理的》となりつつあるわけですね。石炭でも石油でも天然ガスでも太陽光でも電気は同じ電気ですから、安きに流れるのは当然です。石油に頼るのは地政学的リスクもあります。

無論、代替エネルギーへの転換にはまだ年月がかかります。クリーンエネルギーと言うと聞こえは良いものの、発電コストの他にも解決すべきデメリットはたくさんあります。せめて蓄電・送電技術にもうひと革命起これば、自然エネルギーの普及は劇的に加速するでしょう。

こんな記事を書いているとエクソンモービル(XOM)ひいてはHDVへの投資意欲が失せるではないかと思われるかもしれません。ですが投資家が石油会社に悲観的になり、悲観が株価に反映されることを私は歓迎しています。

過剰に期待されるよりかは、悲観されるセクターの方が安心して買えます。

エクソンモービルは潤沢なフリーキャッシュフローを持っています。いざとなれば(その「いざ」のタイミング判断がめちゃ難しいところですが)自然エネルギーなり代替エネルギーなりに大規模な投資を行う決断をすることでしょう。

アメリカのシェールガス革命はエクソンモービルを脅かしはしましたが、2010年に同社はシェールガス大手のXTOエナジーを買収し子会社化しています。そしてシェールガス採掘の技術を手に入れました。

たしかにエネルギー業界は不確実性が高く、将来を予見できない不安はあります。しかし、エクソンモービルはエネルギー需要の変化に対応するだけの「経済的な」柔軟性を持っています。

エクソンモービルの《経済的な堀》は単なる石油資源に留まらず、同社の安定したキャッシュフローそのもの(必要であれば新規事業に投資できるゆとり)にあると私は思います。

なのでどれだけ石油の未来が悲観されても私は(間接的に)エクソンモービルに投資し続ける予定ですし、もしエクソンモービルがHDVから消える日が来たならば、その時はその時で受け入れたいと考えています。

それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~