世界の株式市場に投資することは人類存続の「祈り」でもある

ほえほえ^~、どうも、米国株投資家のほえタコです。

ところで日本とオーストラリアは季節が逆転しています。我々が寒さに震えているとき、オーストラリアでは前代未聞の熱波に襲われ人や野生生物が暑さでバタバタと倒れています。

昨日17日、オーストラリア気象庁の発表ではニューサウスウェールズ州において最「低」気温35.9度を記録、また南オーストラリア州タークーラ地区においては最高気温49.1度を記録しました。

熱波の影響で道路のタールが溶け出し走行中の自動車のタイヤにくっつき、多くの車が立ち往生を余儀なくされたニュースが流れています。

暑さでコウモリが木から落下した、果樹園のモモは内側から腐ってしまい農家が頭を抱えている、山火事も多発、異常事態だ!といった報道がオーストラリアにおいても溢れかえっています。

自然環境へのダメージは深刻です。

海水温の上昇によってグレートバリアリーフのサンゴ礁は30%が死滅し、付近のアオウミガメの幼体は99%がメスになってしまいました。(カメは孵化温度によって性別が決定されます)

オーストラリア クイーンズランド州 グレートバリアリーフ(Pixabay)

今年のオーストラリアにせよ、去年の日本や欧州にせよ、明らかに今までとは違う異常気象が人類に襲いかかっています。

SNSをサーチしてみると未だに「地球温暖化は嘘か本当か」といった(政治的スタンスを含む)平行線の議論の交わされる様子が散見されます。

しかし地球温暖化理論の真偽は置いておいて「現に、目と鼻の先で異常気象が多発しており、そして今後も異常気象は続く可能性が高い」と予測せざるを得ない状況です。

世界株式市場に資産を投じている投資家としては、この《地球環境リスク》は下手したらリーマンショックなんかよりも遥かに厄介な代物かもしれないなと思うわけです。

世界市場ポートフォリオは人類が経済発展し続ける限り(資本主義社会が揺るがない限り)、報われる公算が極めて高いです。我々はその意味において、人類の恒久的発展を願って株を買っています。

ところが目先の異常気象が与える経済的影響、これからさらにひどくなるかもしれない異常気象が人類に与える影響は、程度予測の極めて難しい脅威です。経済にとって脅威となり得る事象は、当然ながら投資家にとってのリスクとなります。

無論、これらの異常気象、ひいては地球温暖化に関して《ビジネスチャンス》と捉える国や企業は多いです。

今後のエネルギー資源を巡る情勢で避けては通れないのが、北極圏の地下資源開発です。

これまでは永久凍土に覆われて開発できる状況ではなかったのですが、海水温上昇により北極圏の氷が溶け、開発できるようになりました。北極圏に眠る石油・天然ガス・鉱物を巡って各国が資源開発競争に乗り出しています。

北極圏の氷の下には世界の年間原油消費量の3倍にあたる約900億バレルの原油が埋蔵されているとの試算があります。天然ガスに至っては世界の年間消費量の20年分はあるだろうと予測されています。ゴールド、プラチナ、ダイヤモンド、チタン、クロム、マンガンなど鉱物資源も豊富です。

同じく氷が溶けつつあるグリーンランドも油田開発が進みます。グリーンランド内には推定埋蔵量1兆100億バレルを超える油田があり、私の投資するエクソンモービル(XOM)シェブロン(CVX)など石油メジャー各社が続々と参入しています。

シロクマやペンギンやアザラシが生活圏を奪われるなか、人類は地球温暖化をも活用して利益を手に入れようとしているわけですね。

グリーンランド(Pixabay)

私はもちろん株式投資家で、(環境保護団体からは目の敵にされる)エクソンモービルやシェブロンに投資するような人間ですから、人類の経済的発展を最優先に考えています。

とはいえ環境資源が有限である以上、目先の利益を貪っていてはやがて地球からの大きなしっぺ返しを受けかねません。というよりすでに、そのステージに入りつつあります。

私にとって、世界の株式市場に投資することは人類存続の「祈り」に近いです。

暗いニュース、先行きの不安になるニュースで溢れかえっていますが、人類の未来を願うつもりで、今日も株を買い増します。

それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~