WealthNaviのポートフォリオを「経費率最安の代替ETF」で真似するとどこまで得なのか?

ほえほえ^~、どうも、ほえタコです。

ここ最近話題になっているロボアドバイザーの筆頭格であるWealthNavi(ウェルスナビ)ですが、アフィリエイト制度を導入していることもあってかブロガーからはこぞって称賛されています。一方で「手数料(1%)が高すぎるやろ!!」というまともなツッコミも多数入っています。

ほえタコ的には、WealthNaviの最大の問題点は、預かり資産に対してかかる手数料よりも「NISA口座が使えないこと」だと思っています。

投資初心者であれば、積立NISAを使って信託報酬最安のバランス型ファンド(eMAXIS Slimバランス 8資産均等型など)を買付ければ良い話ですし、逆に投資上級者であれば米国ETFを直接買い付けてWealthNaviのポートフォリオを自分で真似すれば良い話です。SBI証券でNISA買付けなら手数料もかかりません。

つまりWealthNaviのメインターゲット層というのは「NISA口座なんてすぐに使い切ってしまう、数千万円クラスの資産がある投資初心者 or 投資に時間を割きたくない人」ということになります。

数千万円クラスの運用であれば、WealthNaviがすべて全自動で為替取引したりリバランスしたりDeTAXで税金最小化したりしてくれるのは便利といえば便利で、「投資のことであれこれ悩みたくない! おまかせしたい!」需要には応えられます。そういった人たちには1%の手数料も妥当に感じられるでしょう。

とはいえWealthNaviが運用対象とする米国ETFはすべて個人でも買い付けられるものですから、手数料を払うのが惜しい人は自分でポートフォリオを作ってしまえば良いわけです。

ティッカー 銘柄名 経費率(%)
VTI バンガード トータルストックマーケットETF 0.04
VEA バンガード FTSE先進国市場(除く米国) ETF 0.07
VWO バンガード FTSEエマージングマーケッツETF 0.14
AGG iシェアーズ コア 米国総合債券市場 ETF 0.05
GLD SPDR ゴールド シェア 0.40
IYR iシェアーズ 米国不動産 ETF 0.43

WealthNaviは顧客のリスク許容度に応じてポートフォリオが変動します。

リスク許容度5(最大)は上表のETFでポートフォリオが構成され、それぞれの保有割合を真似て運用すればWealthNaviとほぼほぼ同等のパフォーマンスを実現できます。

ここでは出ている情報を元にWealthNaviのポートフォリオを

  • VTI(33.7%)
  • VEA(33.8%)
  • VWO(14.5%)
  • AGG(5.0%)
  • GLD(8.0%)
  • IYR(5.0%)

であると仮定します。※丸カッコ内は保有割合

このとき「WealthNaviにかかる手数料」と「各ETFにかかる経費率」とを合算すると、毎年1.21%相当のコストがかかることがわかります。※手数料にかかる国内消費税を10%として計算

つまり100万円を運用する場合は、毎年1万2千円程度のコストが発生します。

もしWealthNaviを介さずに「VTI/VEA/VWO/AGG/GLD/IYR」の各ETFに投資するのなら、毎年0.11%程度の経費率で済みます。100万円を運用しても、毎年1千円程度のコストしか発生しません。しかもNISA口座なら分配金にかかる20%の国内課税もなしです。

経費率最安の代替ETFを考える

さらに欲張って、ETFにかかる経費率を最小にするポートフォリオを考えてみます。

ETFには、VTI(バンガードトータルストックマーケット)とSPTM(SPDR 米国トータルストック)のように、厳密にはベンチマークが異なるものの投資対象やパフォーマンスはほとんど変わらない疑似双子銘柄が存在します。

ジェネリックETFと言えば語弊がありますが「VTI/VEA/VWO/AGG/GLD/IYR」の各ETFはそれぞれ下記の銘柄に置き換えることが可能です。SPDRシリーズのETFはこのところ経費率値下げに熱心で、いくつかはバンガードETFよりも経費率が安くなっています。

ティッカー 銘柄名 経費率(%)
SPTM SPDR PF 米国トータル ストックETF 0.03
SPDW SPDR PF先進国株式(除く米国)ETF 0.04
SPEM SPDR ポートフォリオ新興国株式 ETF 0.11
SPAB SPDR ポートフォリオ米国総合債券ETF 0.04
IAU iシェアーズ ゴールド トラスト 0.25
RWR SPDR ダウ ジョーンズ REIT ETF 0.25

※なお、ETFの経費率はわりとよく変更されます。そのため証券会社の経費率情報が最新のものになっていなかったり、あるいはこの記事の情報も古くなっていたりする可能性があります。

(保有割合)

  • SPTM(33.7%)
  • SPDW(33.8%)
  • SPEM(14.5%)
  • SPAB(5.0%)
  • IAU(8.0%)
  • RWR(5.0%)

さらに経費率を削減した「SPTM/SPDW/SPEM/SPAB/IAU/RWR」の代替ポートフォリオでは、合算経費率を毎年0.07%程度に抑えられます。つまり100万円運用してもコストは700円ちょっとです。

しかも上記ポートフォリオは各銘柄の株価が安い(=最低投資金額が少ない)銘柄が多く、リバランスの融通が効きやすいです。(買付手数料が無料となるNISA口座限定の話ですが)

ちなみに「WealthNaviのポートフォリオ」と上の「代替ポートフォリオ」とでは、各ETFのベンチマークがほぼ同じであるため当然ですが、パフォーマンス差は誤差レベルです。

青線:「VTI/VEA/VWO/AGG/GLD/IYR」

赤線:「SPTM/SPDW/SPEM/SPAB/IAU/RWR」

バックテストをしてみると青線と赤線のチャートはほとんど被っており、両者に誤差以上の違いがないことがよくわかります。

どちらを選ぶかは、バンガードが好きかスパイダーが好きかの「好み」で決めてしまって差し支えないかと思います。経費率の推定差異は0.11%と0.07%で、ほとんど変わりませんからね。

前者のバンガード社のETFを中心としたポートフォリオの方がファンドの運用総額は圧倒的に大きいですが、だからといってSPDRシリーズが劣っているわけではありません。ベンチマークに追随してくれさえすればどっちでも良いです。

まとめると、年間100万円の資産を運用する場合には、ETFの経費率込みで

  • WealthNavi → 1万2千円(1.21%)
  • 直接買い付け → 1千円(0.11%)
  • 代替ポートフォリオ → 700円(0.07%)

くらいのコストが発生すると見ておけば良いでしょう。

WealthNaviの良し悪しはさておいて、ひとつだけ確実に言えることは「NISA口座は使わないと損!」です。WealthNaviを検討するのは、NISA枠を使い切ってからで十分間に合います。

それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~