ほえほえ^~、どうもスマートベータ大好き投資家のほえタコです。
近況報告ですがVIG(バンガード 米国増配株式ETF)をポートフォリオに加えました。
現在のポートフォリオは以下のような感じです。
- HDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF):57.6%
- SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF):20.3%
- DIA(SPDR ダウ工業株平均ETF):8.8%
- VIG(バンガード 米国増配株式ETF):5.4%
- その他(個別株とかビットコインとかの趣味枠):7.9%
これまで私は「ディフェンシブな高配当株を中心としたポートフォリオは市場平均にパフォーマンスで劣るかもしれないが、心理的効用は高くリーマンショックのような暴落時にも保有しやすい」という考えのもと、HDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)を軸に据えた資産運用をおこなってきました。
HDVに投資したことは今でも微塵も後悔しておらず、むしろコロナ禍を経てHDVを再評価しているくらいです。
しかし、
- ドル建てで証券口座に振り込まれる分配金にそこまで心理的効用を高める効果が無かった
- 同じ含み損率の場合、無配株よりも高配当株の方が「心理的に」長期保有しやすいのは確かであるものの、高配当による心理的効用を正直なところ過大評価してしまっていた
- リーマンショックのような金融危機ケースは想定し覚悟していたが、パンデミックで世界経済が麻痺し「オールドエコノミーの高配当銘柄やエネルギー株がまさに狙い撃ちにされるような」ケースは流石に想定しきれなかった
- ポートフォリオ全体としてファクターが偏りすぎると、かえってホールドしづらくなってしまう(心理的効用が落ちてしまう)
といった気づきや反省を経て、もう少しポートフォリオ全体としてのバランスを取りたいなというところに白羽の矢が立ったのがVIGです。

VIGについては上の記事でも書きました。
ただ記事を書いた当初と現在(2020年7月25日)とで、ひとつ違っていることは、VIGのバリエーションがS&P500よりも若干安くなっていることです。
バリュー&グロース指標 | VIG | VOO(S&P500) | VTI(全米) |
---|---|---|---|
Price/Earnings | 23.12 | 23.17 | 23.19 |
Price/Book | 4.15 | 2.93 | 2.72 |
Price/Sales | 1.83 | 2.12 | 1.93 |
Price/Cash Flow | 13.65 | 11.54 | 10.74 |
Dividend Yield % | 2.08 | 2.07 | 2.01 |
Long-Term Earnings % | 8.18 | 8.95 | 9.13 |
Historical Earnings % | 8.8 | 11.41 | 10.61 |
Sales Growth % | 7.64 | 6.92 | 6.3 |
Cash-Flow Growth % | 8.75 | 7.51 | 6.96 |
Book-Value Growth % | 6.64 | 6.61 | 5.46 |
(※上表は2020年7月25日時点Morningstarのデータに基づく)
VIGは基本的に高PERであり、S&P500よりもPrice/Earnings(PER)の数値は高くなることが多いです。
というのも、VIGは10年以上連続増配実績を持つクオリティ銘柄を集めたETFです。
連続増配実績をもってして投資家からの期待を集め、また連続増配の裏付けたる業績成長を伴う企業は高バリエーションが許容されるため、VIGは市場平均よりも割高となる傾向があります。
(ここがVIGの弱点になり得ます。また連続増配ファクターが長期的に有効であると考えるのも危ういです)
しかし今はどういうわけか(FANGM&ハイテクグロース株人気のため)VIGよりもS&P500の方がバリエーションは加熱しています。
VIGはもともと割安に買うのが難しいETFで「素晴らしい企業をそこそこの値段で買う」のを許容する投資戦略ではありますが、それが市場平均と同程度のバリエーションで買えるなら嬉しい限りです。
VIG構成上位銘柄のマイクロソフト、ウォルマート、ジョンソン・エンド・ジョンソン、VISAが超優良企業であるのは言うまでもないですが、構成銘柄で他のマイナーどころでは
Lowe’s Companies Inc(LOW)※住宅リフォーム・生活家電チェーン
Becton, Dickinson and Co(BDX)※医療機器、体外診断用医薬品
Raytheon Technologies Corp (RTX)※航空宇宙事業
NextEra Energy, Inc(NEE)※再生可能エネルギー
ほんとにたった今、VIG構成銘柄からランダムチョイスしてグラフ化しただけですが、10年連続増配銘柄なだけあって業績も悪くない感じでグロースしている企業がヒットします。
少なくとも業績が右肩下がりのヤバそうな企業はVIGから除外されます。
クオリティ株に投資するスマートベータETFとしては、《順張りグロース指向のあるVIG》と《逆張りバリュー指向のあるHDV》はとても相性の良いコンビです。
とりあえず今年の残りNISA枠はVIG中心で埋めていこうと考えています。
来年はつみたてNISAで全世界株投信を買っていく予定です。
それでは明日も頑張っていきましょう、たこたこ^~!