バンガード米国情報技術セクターETF(VGT)への投資は意外と心理的効用が高いかもしれない

ほえほえ^~、どうも、ほえタコです。

昨日(18年12月21日)もNYダウは続落し、年初来安値を更新しました。あまり実感は湧きませんが、1週間の下落率ではリーマンショック以来の大きさになったとか。弱々な相場です。

今回ご紹介するバンガード米国情報技術セクターETF(VGT)も前日比-3.09%と投げ売られていました。18年10月の高値からおよそ-20%近く暴落しています。

こんな相場環境でVGTに投資したがる人は少ないでしょうが、反面、この程度の下げで心が折れるようであれば最初から長期投資はできたもんではないです。

VGT構成銘柄の重大な変更点

バンガード米国情報技術セクターETF(VGT)ですが、2018年に構成銘柄の大きな変化がありました。

かつてVGTの保有比率上位を占めていたアルファベット(GOOG)フェイスブック(FB)が抜けたのです。アルファベットとフェイスブックとでセクター全体のおよそ17%を占めていましたから、この2大企業がいなくなった影響はとても大きいです。

ちなみに2社はどこに行ったかというと新設された「コミュニケーションサービスセクター」の方に移りました。ETFでいうとバンガード米国コミュニケーションセクターETF(VOX)に入りました。

VOXについては以前に考察記事を書いています。

バンガード 米国コミュニケーションセクターETF(VOX)の考察
ほえほえ^~、どうも、ほえタコです。 今回考察するのは、バンガード 米国コミュニケーションサービス セクターETF(VOX)です。 あれっ?と思われた方もいるかもしれません。そう、VOXは元々「バンガード 米国電気通信サービス ...

VGTからアルファベットとフェイスブックが外された一件をがっかりする人も少なくないと思いますが、私としてはむしろ良かったのではないかと考えています。両者とも確かに情報技術と切っては切れない企業であるものの、収益の主軸となっているのは「広告事業」です。

情報技術セクターと言うからには「チップ(半導体集積回路)・ハードウェア・ソフトウェア」で戦って欲しいですし、雑多な事業モデルが混ざってしまうのであればセクターETFにわざわざ投資する意味が薄れてしまいます。

もっともそれを言うと現VGT保有比率トップのアップル(AAPL)※保有比率15.69%なんかは一般消費財セクターの方がふさわしいような気はします。なんにせよ、セクター分類は非常に悩ましい問題であるということですね。

世界産業分類基準の見直しによってETFの構成銘柄が大きく変わってしまうことは、セクターETFならではの隠れたデメリット(メリット?)であると言えます。

VGTの構成銘柄

前置きが長くなりました。2018年12月現在のVGTの構成上位銘柄は次のとおりです。

ティッカー会社名保有比率(%)
AAPLAPPLE INC15.694
MSFTMICROSOFT CORP14.698
VVISA INC-CLASS A4.253
INTCINTEL CORP4.137
CSCOCISCO SYSTEMS4.096
MAMASTERCARD INC-A3.375
ORCLORACLE CORP2.649
ADBEADOBE INC2.236
IBMIBM2.064
ACNACCENTURE PLC-A1.918
CRMSALESFORCE.COM1.867
AVGOBROADCOM INC1.865
TXNTEXAS INSTRUMENT1.766
PYPLPAYPAL HOLDINGS1.756
NVDANVIDIA CORP1.718

表中の上位15銘柄で全体の約64%を占めます。

合計で339銘柄の情報技術セクター企業に投資できます。

時価総額加重平均型なので、アップルの保有比率が非常に大きいです。エヌビディアは以前はもっと上位だったと記憶していますが、株価が半額レベルにまで叩き売られたことで15位にまで順位を落としています。

VGTの心理的効用

で、上位群を眺めていますと、VGTはたしかに魅力を感じるんです。さすが、18年8月7日の資金流入ランキングで1位に輝いたETFであるだけのことはあります。(今にして思えば完璧な天井フラグでしたが)

アップル、マイクロソフト、ビザ、インテル、シスコシステムズ、マスターカード、オラクル、アドビ、IBM、ペイパル、エヌビディア……誰もが知るであろう超有名IT企業の連なりです。

私は投資の際には「自身の心理的効用を最大化すること」を重要視します。

俗な表現をすれば、その銘柄を保有していて気分が良い!ということです。

したがって私のポートフォリオはHDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)100%で構成されています。HDVは高配当かつ今回のような下落相場には(多分)強いディフェンシブ性を持っていますので、長期保有時の心理的効用が高いわけです。

VGTはHDVとは対極的な位置付けの銘柄にはなりますが「保有していて良い気分になれる」のはたしかにあると思います。

HDV構成トップのエクソンモービル、ベライゾン、ジョンソンエンドジョンソンなんかは、お世辞にもイケイケの流行株とは言えません。原油下落に頭を抱えるエクソンモービルに、ベビーパウダーの発がん性物質混入疑惑で裁判を起こされまくっているジョンソンエンドジョンソンですからね。

米国株に興味のない人であればそもそも知らない企業でしょうし、知っている人からは逆にクソダサい投資家扱いされ得る銘柄です。(つらぽよ)

対してVGTはアップル、マイクロソフト、ビザですから、株を知らない友人にも自慢できそうな企業群ばかりです。

今を輝くハイテク企業に投資することに喜びを感じるのであれば、VGTは心理的効用を高める上で良き投資対象となるでしょう。

「心理的効用なんかよりも将来のパフォーマンスの方が重要なんじゃい!」と思われるかもしれませんが、たとえばVGTとHDVにそれぞれ投資したとして、分配金再投資込みで30年後にどちらが勝っているかなんて誰にもわからんわけです。

市場平均に負けるのが嫌であればVTIやVOO(S&P500)をコアにすべきですし、あえて市場平均以外の道を選ぶのであれば「自分が満足感を得られるか否か」で決めるしかありません。

そして決めたからには、自分の道を信じて貫き通すのみです。

あと余談ですが、VGTとHDVで半々のポートフォリオも考え方によっては面白いです。それぞれを50%ずつ保有した場合、2012~2018年までのパフォーマンスは市場平均とほぼほぼ同じです。(つまりHDVのアンダーパフォーム分をVGTのアウトパフォーム分が打ち消しているということです)

VGTとHDVの重複銘柄はシスコシステムズくらいですし、案外バランスが取れているとも言えます。

もっとも、私ならばVGTとHDVを組み合わせるくらいであれば、素直にS&P500を買っていると思います。(両者の個性を打ち消し合うのが面白くないので)

なんにせよ、芯の通った自分なりの投資哲学を見つければ、たとえ含み損を抱えることになっても心安らかにいられるものです。

今はつらい相場かもしれませんが、明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~