ほえほえ^~、あけましておめでとうございます(遅)、投資家のほえタコです。
私は今現在、iDeCoで「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」、つみたてNISAで「eMAXIS Slim 全世界株式」を積み立てています。全世界株ポートフォリオというやつです。
iDeCoとつみたてNISAはこの方針でやっていこうと思うのですが、悩んでいるのがそれ以外の余剰資金をどこに投資するかです。
そもそも60歳以上にならないと現金化できない強制ガチホのiDeCoや、20年の長期投資前提のつみたてNISAは、制度としては非常に長期保有がしやすいものです。
しかし特定口座で運用する自由枠の投資資産は、いつでも売却できるため、その自由度とは裏返しで「狼狽売りしてしまいやすい」性質を持っています。
実際私も、コロナショック後に株価が低迷していたHDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)やSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)を耐えきれずに手放してしまいました。
このようなクソダサい狼狽売りトレードは、もう繰り返したくないです。
で、ツイッターで呟いたんですが、
一時期アフィ記事多かったですが、それでもネオモバけっこう良いんですよね。端株ポートフォリオは個々の銘柄の値動きが気にならない(見る気も起きない)ので忘却ホールドしやすい。コロナショックのとき端株ポートフォリオで-50%の損失が出ましたが、注文出すのが面倒で狼狽売りも避けられました。
— ほえタコ (@HoeTako) January 21, 2021
ネオモバの端株投資って、ガチホしやすいメリットがありまして、コロナショックで-50%の含み損になってしまったときも、大量にある端株をちまちまと売却注文するのが面倒すぎて、狼狽売りを避けられた過去があります。
その後株価は回復し、ネオモバの端株ポートフォリオも+35%以上の含み益になりました。
この、狼狽売りしにくい端株ポートフォリオのメリットを 米国株にも適用できないかなと考えています。
米株ポートフォリオも銘柄1株ずつの超分散投資をしたら良いのかもしれない(VTIでええやんってなるけれど、売却注文時の面倒臭さを高めて狼狽売りを避けガチホすること目的で)
— ほえタコ (@HoeTako) January 21, 2021
「米国株1株買い超分散ポートフォリオ」と私は名付けています。米国株を各銘柄1株ずつ買い付け、1000銘柄超の分散でポートフォリオを組む狂気的な戦略です。
(米国株1株買い超分散ポートフォリオのイメージ。こんなポートフォリオあったら怖いわ)
米国株1株買い超分散ポートフォリオのメリットとデメリット
SBI証券では、米国株はかつて買い付け時の最低手数料が5ドル発生しました。
手数料負けしてしまうため、米国株を少額で買うと損でした。(具体的には約12万円以上の買付でなければ、手数料的に損でした)
この最低手数料5ドルが2019年に撤廃され、金額にかかわらず約定代金の0.45 %で米国株の買付ができるようになりました。(SBI証券の場合)
0.45% でも高いといえば高いのですが、環境としては「米国株1株買い超分散ポートフォリオ」を組むのに現実的な状況になってきたと言えるでしょう。
eMAXIS Slim 米国株式が買付手数料ゼロ、信託報酬年0.0968%以内で運用できる現代において、あえて個別株で買付手数料0.45%を支払い「米国株1株買い超分散ポートフォリオ」をやる金銭的メリットはとくにないです。
メリットとしては
- 米国株を各銘柄1株ずつ買い付け、1000銘柄超分散でポートフォリオを組めば、売却注文を出すのがめちゃくちゃ面倒なので○○ショック時も狼狽売りしづらい
- 証券口座がハッキングされても、売却注文を出すのが面倒すぎて犯人に見逃してもらえるかも(希望的観測)
- ここまで分散させれば流石に市場平均に大きく負けたり勝ったりはせず、市場平均と同程度のパフォーマンスになるはず
- 個別株をたくさん持っているので、とんでもないお金持ちになったかのような気持ちを味わえる
- ツイッターで話題になっている株にイナゴジャンピングキャッチしても、買うのは1株だけなので大したダメージを受けない
- 買うのは1株だけなので、とくに深く考えず自分の好きな会社の株をポイポイとつまみ食いのようにポートフォリオに加えられる
- 出口戦略として、含み損のある銘柄と含み益のある銘柄をいい感じに混ぜて売ることで、譲渡益課税の支払いを繰延できる
まあこんなところではないでしょうか。
SBI証券であれば米国貸株サービス(カストック【Kastock】)に個別株を出せるのもメリットでは?と思われるかもしれませんが、ほとんどの銘柄が貸株金利年0.01%の雀の涙程度なので、微妙なところです。
逆に、「米国株1株買い超分散ポートフォリオ」の考えうるデメリットは次のとおりです。
- 証券会社が「やっぱり最低取引手数料を復活させまーす。売却時には最低5ドルいただきまーす」と手数料改悪してきたら、死ぬ
- 買付とか売却とか、手間がかかるし大変(だがあえて大変にさせて狼狽売りを防いでガチホするのがこの戦略の肝なので)
- 運用パフォーマンスを把握しづらい(だがそこを把握させづらくするのも戦略の肝なので)
- 相続とかが発生した際には家族に「おのれ、面倒な運用しやがって」と恨まれる可能性がある
- 株式移管したくても、「特定口座内保管上場株式等移管依頼票」には銘柄記載欄が5つくらいしかないので、まとめて株式移管できなくて詰む
- 1000銘柄超の分散投資を証券会社が想定していない場合、電子交付書面として自動生成される取引残高報告書などでシステムエラーが起きそう
デメリットとしてはやはり、証券会社が「最低取引手数料を改悪してきたら、死ぬ」というのが一番大きく、不安なところだと思います。
もちろん、明日突然いきなり改悪するということはなく、事前告知はしてくるでしょうが、その事前告知に自分が気付けるとは限りません。
当分は最低手数料が復活することは考えづらいですが、SBI証券の業績が傾いてきたら警戒したいところです。
「米国株1株買い超分散ポートフォリオ」はふつうに手間がかかる上に、市場平均以上のパフォーマンスを期待できる投資戦略ではないので、握力に自信のある人はやるメリットがないです。面倒くさいだけです。
米国株に分散投資したければ、ふつうにVTI(バンガードトータルストックマーケットETF)なりS&P500の信託報酬が安い投資信託を買うのが一番です。
ただ私みたいな豆腐メンタル投資家で、「S&P500投信でも狼狽売りしちゃうかも!」と不安な人は、一考の余地はある戦略ではないかと思います。
私も実際にこれをやるかどうかは、ちょっとまだ検討段階です。
それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~!
▼ 続編書きました! ▼
