ほえほえ^~、どうも、ほえタコです。
私は2012年から株式投資を始め、株のほかにもFXや仮想通貨やCFD取引など、さまざまな金融商品のトレードをおこなってきました。
「投資歴は8年です!」(キリッ
と自己紹介をすれば、すごいな、ベテランだな、と思われる人もいらっしゃるかもしれません。
しかし私にとってこの8年間は、いかに自分が非合理的で、優柔不断で、そして愚かであり、一時の感情や誘惑、相場の悲喜にその投資行動を左右されてしまう、クソ雑魚ナメクジな人間であるかを痛いほどに思い知らされた8年間でした。
世界の経済動向に日頃からアンテナを張り、企業のファンダメンタル分析も欠かさない。行動経済学(プロスペクト理論)を学び、人間が陥りやすい認知バイアスにどのようなものがあるかも熟知している。
そのような優れた投資家であっても、ある日のふとした気の迷いによって、冷静とは言えない投資行動に走り、あとで後悔してしまう。
むしろ日頃から「大多数の投資家たちと違って自分は優秀だ!」と思っている人ほど《自信過剰バイアス》の罠に陥りやすいと言えましょう。
私もかつてはそれで非常に痛い目を見たため、それゆえに「自分が非合理的な人間である」不都合な真実を織り込んだ上で投資方針を決めています。
結論に入ると、相場暴落時に「長期投資家」が身を守るために行うと良いのが、
「ツイッター等の情報遮断、および証券口座の閲覧ブロック」です。
Chromeブラウザでしたら「SiteBlock」というシンプルな拡張機能があり、使いやすいです。設定したサイトを閲覧できないようにしてくれる無料ツールです。
拡張機能を追加すると、アドレスバーの横に「SiteBlock」のアイコンが追加されます。クリックして「オプション」を選択します。
そうしたら、オプション設定画面で上のようにツイッターや証券口座のURLを入力し「Save Option」で保存します。
画像の例ですと「24時間毎に0分アンロックする」設定なので、つまり設定を変更しない限りは永久にサイトをブロックできます。
「Unblock for 15 minutes every 12 hours.」といった設定にしておけば、「Twitterは1日2回、15分まで!」みたいな時間を無駄にしないための仕事効率化ツールとしても使えます。
設定を完了すると、画像のように対象サイトへのアクセスがブロックされるようになります。(もちろんオプション設定から解除可能です)
ツイッターは世界の経済ニュースや市場動向をリサーチする上で非常に役立つツールですが、パニック相場時にはその情報が毒となるケースがあります。
例えばリーマンショック時にツイッターがあったら「資本主義の終わりだ!」「米国経済は崩壊した!」といった超悲観的ツイートでタイムラインが溢れかえっていたかもしれません。
何があっても米国株に長期投資するぞ!と心に決めていた人でも、悲観的・懐疑的なツイートを毎日のように身に浴びていたら、いつかは心がぽっきりと折れてしまうでしょう。
ある銘柄をストロングホールドするために最も確実なのは《忘却》することよな。
「Apple? そういえば20年前になんや面白そうな会社やな思うて株買うてたわ。え、今めっちゃ株価上がってんの? へー」
みたいな人が最強で、もし値動きを毎日追っていたら私なら絶対に途中で手放してしまっていると思う— ほえタコ (@HoeTako) January 20, 2020
長期投資で肝心なのは、株価を追わず、可能であれば《忘却》することです。
含み損を毎日眺めるのはつらいですが、毎日眺めるからつらいのであって、証券口座を見さえしなければ、その含み損は観測不能となり、シュレーディンガーの猫状態になります。
時として情報をシャットアウトし、投資情報から意図して遠ざかり日常生活に専念するのも、賢い投資戦略であると私は思います。
あれですね、証券口座の取引パスワードを「余計なことはするな!冷静になれ!」みたいな言葉にしておくのは一案かもしれません。
— ほえタコ (@HoeTako) February 26, 2020
ネット証券では、ボタンをたった数回クリックするだけで、何百万、何千万円もの資産を買ったり売ったりできてしまえます。これはよくよく考えたら恐ろしいことです。
ふつう、何百万、何千万円もの商品を買ったり売ったりするときは、それこそ1週間くらいはじっくり悩んで冷静に検討して、それでようやく売買判断に移るはずです。
しかし今回(20年2月新型コロナショック)の世界株暴落の際、パニック相場やツイッターでの雰囲気に飲まれてしまい、冷静でない状態で持ち株の損切りをしてしまった人。あるいは「損失を取り戻さなきゃ!」と考えて必要以上のリスクを取ってトレードをしてしまった人は少なくないでしょう。
『相場暴落時には「サイトブロック」を活用して冷静になろう』と提案したいのは、このような暴落相場では、ふだんは冷静で賢明な人であっても、気の迷いで余計なトレードをしてしまう可能性が高まるからです。
私も次の暴落時には、「SiteBlock」を使って証券口座を閲覧ブロックする予定です。
自分が冷静でないときに「自分が冷静でない状態にある」ことはもはや自覚ができないので、システムでこれをカバーするしかないですね。
それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~。