ほえほえ^~どうも、米国高配当株ETF投資家のほえタコです。
ほえタコは現在、HDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)を株式ポートフォリオの100%で運用しています。
このHDVは「モーニングスター配当フォーカス指数」に連動するように設計されています。
モーニングスター配当フォーカス指数は、モーニングスター社が
- エコノミック・モート評価
- デフォルト懸念スコア
- 配当利回り
の3要素でスクリーニングをかけて抽出した、米国の高配当優良銘柄80社前後から成る指数です。構成銘柄は3月、6月、9月、12月の年4回入れ替わります。
HDVの銘柄選定条件のひとつとなっている《エコノミック・モート評価》はモーニングスター社が独自に各企業の競争優位性をリサーチし、評価するものです。
HDVはアクティブファンドではありませんし、HDV自体にモーニングスター(MORN)の株は組み入れられておりません。
したがって、モーニングスター社の業績がどうなろうがHDVへの直接的な影響はなく、無関係と言えば無関係です。(無論モーニングスター社が破綻して指数が存続不可となれば、別のETFに乗り換える必要は出てくるでしょう)
とはいえ、HDVの組み入れ銘柄選定にモーニングスター社の手腕が多少なりとも入り込むことを考えれば、ホルダーとしてはモーニングスター社の業績を少しは気にしておいても良いかもしれません。
もしモーニングスター社の経営がズタボロであれば「他社の財務分析する前にまず自社の経営を何とかしろや!」と突っ込まれてしまいますしね。
モーニングスターは優良グロース株か
タイトルの「HDVはモーニングスター社(MORN)自体の業績リスクを負うか?」の問いについて、先に結論を述べておくと、これは杞憂です。
HDVにMORNは入っていないため取引値への影響はありませんし、そもそもモーニングスター社の業績は好調で、今のところは経営破綻など到底考えられないからです。
モーニングスター(MORN)の2008年~2017年までの業績推移です。
横軸の単位はmillion(百万)です。2017年のモーニングスターの収益は9億1200万ドルでした。
売上高は右肩上がりで順調に伸びています。
ビジネスのメインは個人・機関投資家向けの金融情報提供サービスで、Webメディア・ソフトウェア・出版・資産管理サービス等の事業を通じて収益を得ています。
あとはファンドや株式・債券などの格付けビジネスですね。HDVの選定基準となる《エコノミック・モート評価》にしても、モーニングスター社が得意とする格付け業務の一環です。
ただ、同社の格付けの信頼性を疑問視する声もあるにはあります。
モーニングスターレーティングにおいて「五ツ星」となっている最高評価ファンドの運用成績を追跡したところ、5年後には平均して「三ツ星」水準の成績しか残せていない。過去14年間のデーターを分析したが、モーニングスター社の投資信託格付けは将来の運用成績を予測するのに何ら役に立たない。
といった報道をウォール・ストリート・ジャーナルが2017年10月に報道し、当時はモーニングスター社の株価が一時急落しました。
「ウォール・ストリート・ジャーナル」「ブルームバーグ」「トムソン・ロイター」は金融情報メディアとしては、モーニングスターの競合他社にあたります。したがってモーニングスター社を蹴落とす動機はあるわけですね。
WSJの報道に対して、モーニングスターは「格付けはファンドの将来の運用成績を予測するものではない」ことを認めました。
これはすごく当たり前のことで、今まで運用成績の良かった投資信託(五ツ星ファンド)がこれから先も好成績を維持し続けるのであれば、誰も投資先には苦労しません。
何度かブログでは書いていますが「市場平均をアウトパフォームしたファンドがこれから先も市場平均に勝ち続ける」と考えるのは典型的な《外挿バイアス》であり、我々が陥りやすい認知の歪みです。
いっときの勝ち組ファンドがその後は負け組に転落することはよくありますし、平均回帰を考えればそちらの方が自然と言えましょう。
余談が長くなりました。
モーニングスターがエコノミック・モート(経済上の堀)を持っているかはわたしには判断つきかねます。いずれにせよ業績は好調な優良グロース企業です。昨年(18年)12月も増配発表していますね。
バリュー株ではないためモーニングスター(MORN)に個別株投資する予定はまったくないですが、HDVホルダーとして同社が順調なのは何よりです。
それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~