南アフリカETF(EZA)は間接的に中国にも投資することになるか

ほえほえ^~どうも、米国株投資ブロガーのほえタコです。

米国株が好調だった2018年初めまでは「新興国やEU諸国への投資は不要! 米国株を買っておけばいいんだよ!」という雰囲気がありましたが、今となっては新興国投資を見直す向きが広がっています。

さておき、超長期的に見て、新興国株への投資が米国株に投資するよりも劣っているかというと、決してそんなことはありません。

下記は1900年~2016年の過去116年間における各国株式の年間の実質リターンです。

国名実質年間リターン
南アフリカ7.2%
オーストラリア6.8%
アメリカ6.4%
日本4.2%

(ソース:Credit Suisse Global Investment Returns Yearbook 2017

そうなんです。

アメリカが最強かと思いきや、じつはオーストラリアや南アフリカの方が超長期的には勝っているのです。世界最強リターンは、南アフリカ株だったのです。

三重課税問題はさておいて、南アフリカに投資できるETFとしては《iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF(EZA)》があります。

記事執筆時点のEZAの経費率は0.59%、配当利回りは3.47%、予想PERは14.13といったところです。

著名ブロガーのバフェット太郎さんは「残念な投資家ほどVTというクソETFに投資する理由。」の記事において、過去101年間の各国株式の実質リターン比較を根拠として、VT(全世界株)よりもS&P500(米国株)への投資を推奨しています。

しかしながら、もし投資根拠を過去長期間における実質リターンに求めるのであれば、アメリカよりも勝っている南アフリカやオーストラリアに投資しない理由はないわけです

青線:EZA(南アフリカETF)赤線:SPY(米国S&P500)

EZA設定の2004年来からのパフォーマンスでも、多くの期間においてEZAがSPYをアウトパフォームしています。ボラティリティが激しいためリスクも高いと言えば高いですが、米国と比べても決して劣らぬ投資対象と言えます。

ほえタコとしては《iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF(EZA)》への投資はなかなか目の付け所がシャープで面白いのではないかと感じています。

南アフリカと中国の関係性

iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF(EZA)に投資するにあたって、ひとつ知っておかなくてはいけないのは「南アフリカは中国経済の動向に大いに影響される」という点です。

南アフリカと中国は戦略的パートナーシップであり、貿易上は非常に重要な両国関係にあります。

南アフリカの輸出相手国国別比率
中国18.0%
イギリス9.6%
アメリカ7.2%
ドイツ6.0%
インド5.9%

上表のとおり、南アフリカの輸出相手国トップは中国であり、全体の18%を占めています。輸出製品としてはゴールド・ダイヤモンド・プラチナなどの鉱石がメインです。

ちなみに南アフリカは直近だと2016年の経済成長率が0.6%と、すごく低迷しました。これの一因が中国株のバブル崩壊、中国経済減速による鉱物需要の落ち込みであるとされています。

ともあれ、南アフリカは中国経済の影響を受けやすいです。

余談ですが、南アフリカは輸入相手国でも中国がトップです。

輸入相手国国別比率
中国18.0%
ドイツ9.0%
米国6.6%
インド4.5%
サウジアラビア3.8%

EZA vs FXI – Yahoo finance

赤線:EZA(南アフリカ株)/ 青線:FXI(中国大型株)

南アフリカ株と中国株の値動きは、そこそこ相関性が高いですね。

EZAの構成銘柄

記事執筆時点でのiシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF(EZA)の構成銘柄は49社です。思ったより少ないですね。

時価総額加重平均ですが、構成銘柄の比率には偏りが見られます。

EZAの構成保有比率上位10社は次のとおりです。

ティッカー企業名保有比率 (%)セクター
NPNNASPERS LIMITED N LTD23.22コミュニケーション
SBKSTANDARD BANK GROUP5.82金融
FSRFIRSTRAND LTD5.4金融
SOLSASOL LTD5.1素材
MTNMTN GROUP LTD3.45コミュニケーション
ABGABSA GROUP LTD3.18金融
SLMSANLAM LIMITED LTD3.09金融
NEDNEDBANK GROUP LTD2.72金融
REMREMGRO LTD2.68金融
OMUOLD MUTUAL LIMITED LTD2.39金融

金融セクターが多いですね。金融セクターは全体のおよそ33.41%を占めます。

構成保有比率23.22%を占める時価総額トップ企業のナスパーズ(Naspers)は、世界130ヶ国以上を拠点とするWeb・TVメディア・インターネットプロバイダーの会社です。

ナスパーズは中国の巨大IT企業テンセントに初期段階で投資したのが功を奏して、ボロ儲けしたことで有名です。2018年3月にナスパーズはテンセント株を一部売却し、約100億ドルを調達しています。

しかし今でもナスパーズはテンセント株の約31%を保有し続けています。テンセントへの初期投資額3200万ドルが現在では1,750億ドル以上となっていますから、投資によっておよそ5400倍以上に資本を増やすことに成功しています。

同社は他にもさまざまな投資をおこなっていますが、ナスパーズの時価総額がここまで大きくなったのはテンセント投資が大当たりした影響が大きいです。

必然的に、ナスパーズへの投資は間接的にはテンセントにも投資していることにはなりますね。

構成保有比率で第二位のスタンダードバンク(STANDARD BANK)も中国企業と深い関わりのある銀行です。同行はコートジボワール・マラウイ・モザンビーク・ナミビア・ナイジェリア・タンザニア・ウガンダ・イギリス・アルゼンチン・マン島・ジャージ・トルコ・ロシアと幅広く事業展開しており、資産ベースではアフリカ最大の銀行です。

スタンダードバンクの株式は中国工商銀行(ICBC)が20%を保有しています。

18年にはスタンダードバンクが中国ビジネスに特化した銀行支店を開設し、中国によるアフリカビジネス進出を支援する形で中国工商銀行と提携して事業を進めています。

南アフリカ投資のリスク

アフリカ経済成長の背景には、貿易相手国である中国による戦略的投資が大きく影響しています。

悪く言えば、南アフリカは中国に依存しています。あと資源価格にも左右されやすいです。

iシェアーズ MSCI 南アフリカ ETF(EZA)への投資を判断する際は、南アフリカの将来性ひいては中国の経済戦略をよくよく考えたうえで、決断をしたいものです。

ほえタコは今のところ、EZAへの投資予定はないですね。ボラティリティが高く、メンタル的に長期保有する自信がないためです。投資のためにはもう少しアフリカについて勉強する必要があると感じています。

当面はHDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)100%でのポートフォリオを維持する予定です。

それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~