バーベル戦略としてならハイテクグロース銘柄をポートフォリオに加えたい

ほえほえ^~、どうも、ほえタコです。

ほえタコは現在、HDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)をポートフォリオの100%としています。

HDVは米国の高配当銘柄を集めたETFですが、セクターには偏りがあり、エネルギー・ヘルスケア・生活必需品の3セクターが保有比率の20%を超えるのに対して、情報技術セクターは5%程度しか入っていません。

しかもその情報技術セクター5%のほとんどがシスコシステムズ(CSCO)であり、無論、高配当で財務の安定した優良企業ではあるのですが、高成長を期待するような銘柄ではありません。

HDVの安定した高配当を受け取りつつも、将来成長の見込めるハイテク・グロース株にも投資をしたい。

そのようなときに、ひとつの考えとして浮かび上がるのが『バーベル戦略』です。

ナシーム・ニコラス・タレブ著『ブラック・スワン』では、ポートフォリオの90%をローリスクな安全資産で運用し、残りの10%をハイリスク・ハイリターンな資産に投じる戦略が紹介されています。

例えば

  • ローリスク × ハイリスク
  • 大型株 × 小型株
  • 高配当株 × 無配株
  • 債券 × レバレッジ株式ETF
  • ディフェンシブバリュー株 × ハイテクグロース株

のように、対照的な資産を組み合わせてポートフォリオを組むのが、バーベル戦略のやり方です。

バーベル戦略のメリットとしては、失敗したときのリスクを抑えつつも、ハイリターンな賭けに挑戦できることです。

例えばアマゾン(AMZN)やエヌビディア(NVDA)に全力投資していた人は2018年の急落相場にやられて損切り撤退を余儀なくされた人が後を絶ちませんでした。

しかしながらアマゾン株などは、10年後、20年後の成長を見据えて長期的に保有するものですから、短期的な下落で手放すくらいの握力では大きな利益を取りに行けません。

そこでこうした不確実性の高いグロース株銘柄を長期ホールドするためには「ディフェンシブ株 90% × グロース株 10%」でのバーベル戦略が心理的には有効だと感じます。

HDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)に組み合わせるハイテク個別株としては、私は以下の銘柄に魅力を抱いています。

ティッカー 銘柄名 配当利回り(%)
AAPL アップル 1.89
MSFT マイクロソフト 1.77
V ビザ 0.72
NVDA エヌビディア 0.44

上記4銘柄の良いところは「長期保有でならHDVを上回るインカムを期待できる」ところです。

HDVはあくまで現時点の高配当銘柄を組み込むETFであり、上記4銘柄のような《利回りの低い増配銘柄》は入ってきません。

しかし、もしこれらのハイテク企業に10年前から投資できていれば、投資金額に対する配当利回りはそれぞれ

  • ビザ(V)7%
  • エヌビディア(NVDA)8%
  • マイクロソフト(MSFT)12%
  • アップル(AAPL)25%

くらいになっています。

これは私のようなインカム大好き投資家としても、魅力的に思える水準です。

HDVに不足している情報技術セクターを補う意味でも、これらの企業にポートフォリオの10%分だけ投資するバーベル戦略はありかなと感じる次第です。

エヌビディア(NVDA)なんかは、高値を更新し続けている頃はまったく食指が動かない銘柄でしたが、株価が半値になったことで買ってみたいなという気持ちが高まっています。

NVDA – Yahoo Finance

2018年10月の高値からだと、-57%も暴落しています。

エヌビディアの生産するGPUの需要というのは意外と読みづらいもので、本来はグラフィック処理に使われるはずのGPUが「機械学習の処理」や「仮想通貨マイニング」に活用されたことで想定以上の需要を生み、投資家たちに必要以上の夢を見せたきらいがあります。

ただ、私自身、趣味で動画制作やシューティングゲームをしている兼ね合いでゲーミングPCを毎日使っており、エヌビディアのGeForce GTX 1070グラフィックボードにはほんとお世話になっています。

仮想通貨は結局のところ投機的バブルに終わってしまいましたが、エヌビディアのGPUが革命を起こすとするならば「仮想世界(バーチャルワールド)」の構築です。

2017年、ビットコインがブームとなった同時期に話題を集めたのが「バーチャルYoutuber」です。バーチャルYoutuberをただの3Dグラフィックアニメの延長線上のものと考える人たちがいるものの、バーチャルYoutuberが人気化した本質的な要因は《アイドルとファンとの仮想世界でのコミュニケーション》を可能にした点にあります。

FacebookやTwitterが生まれたばかりの頃、ネット上に自分のアカウントを持ってSNSで他者と交流するのが当たり前になる時代が来るとは、誰も予想できませんでした。

そして今も「自分の3Dアバターを持って、仮想世界で仕事をしたり他者と交流したりするのが当たり前の時代になる」と予想する人は少ないです。しかしその環境は整いつつあります。

NVIDIA Invents AI Interactive Graphics | NVIDIA Technical Blog
Twenty-five years ago NVIDIA transformed the computer graphics industry by building the first GPU, the modern day tool of the da Vincis and Einsteins of our tim...

上記のエヌビディアの公式サイトでは、動画から3Dモデルを生成する新技術が紹介されていますが、めちゃくちゃすごいです。

GPUの需要は読めないものの、その使われ方には夢がありますね。バーベル戦略でポートフォリオの一部を《夢見る銘柄》に割り当てるのも悪くはないかなと思う次第です。

それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~