アマゾンやグーグルに投資しないことは逆に難しい

ほえほえ^~、どうも、米国株投資家のほえタコです。

先に述べてしまうと私はアマゾン(AMZN)やグーグル(GOOG ※アルファベット)に投資をしていません。

私の株式ポートフォリオはHDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)100%であり、このHDVはエクソンモービル(XOM)ですとかベライゾン(VZ)ですとか、高成長なグロース株とは対極にある渋い(?)銘柄群に投資するETFです。

正直に言って、アマゾン&グーグルに30年間投資をするのと、エクソンモービル&ベライゾンに30年間投資するのとでは、前者の方が圧倒的に株価が上がってそうですし、なにより夢があります。

確実に訪れるとされている第四次産業革命において、人工知能・ブロックチェーン・IoT・量子コンピューター・自動運転技術……etc に高い注目が集まっています。

アマゾンやグーグルを始めとするハイテク企業はこれらの研究に積極的に投資をしています。

スマートスピーカーではAmazon EchoとGoogle Homeが双璧をなしており、すでにスマートスピーカーの世帯普及率はアメリカでは41%に達しています。

日本国内ではまだITガジェットが好きな人たちに買われているくらいですが、遠くない未来に一家に一台スマートスピーカーが当たり前の時代がやってくるでしょう。

AIを中心とした新しい技術と革命にスポットライトが当たるなかで、アマゾンやグーグルに投資をせずエクソンモービルみたいな銘柄群に投資をし続けるのはそれなりに忍耐力を試されます。

私も昨年からずっと、アマゾンやグーグルの株を買いたい買いたいと何度か誘惑されつつも、しかしそれでも結局手を出していません。

それは何故かと言うと「投資対象に大きな期待をしたくないから」です。

無配の人気グロース株に投資をすることは、その企業に対して大きな期待を預けることを意味します。

もちろん、アマゾンとグーグルは投資家の大きな期待に応える実力を持つ企業です。事実として目覚ましい成長を遂げており、かつ圧倒的な経済上の堀を有し、市場を独占しています。

しかしながら期待が大きければ大きい分、パフォーマンスが冴えなかったときの失望感も大きいです。

私が投資において最重視するのは自分のメンタルですから、株価が暴落したときに精神的ショックの大きい銘柄には投資しづらいわけですね。

対してHDVの構成銘柄となっているエクソンモービルやベライゾンやアルトリア・グループの成長性に期待が持てるかというと、HDV100%ホルダーの私でさえ全然期待していないわけですよ。

HDVは構成比率の10.13%をエクソンモービル(XOM)が占めます。

資源枯渇が懸念された原油はシェールガス革命によりむしろ供給過剰となり、長期的に原油価格は下落していっています。

30年後には「再生可能エネルギー」が全世界エネルギー供給シェア6割を占めるようになると言われるなかで、(そうなったときに)石油とガスに頼り切っているエクソンモービルがうまくビジネス転換できるのかという不安が残ります。

明らかに将来に期待が持てるのはエクソンモービルではなくアマゾンに違いないのですが、それでもエクソンモービルの良いところは期待されていないので株価も(アマゾンと比べれば圧倒的に)安いこと。大きな期待をしていないので株価が下落・低迷してもそこまで精神的ダメージを受けないことです。

(図:アマゾン・グーグル・エクソンモービルのパフォーマンス比較 ※配当込み)

はじめからS&P500やVTIをポートフォリオの主軸に据えておけば「グーグルやアマゾン株を買うべきか否か」といった悩みとは無縁です。

もし私のようにあえてS&P500以外に投資するのであれば、「大きく期待できる銘柄」と「期待しなくて済む銘柄」のどちらに投資するのが、自身にとっての心理的効用を最大化させるのかをよくよく考えた方が良さそうです。

アマゾンを長期ホールドし続けるのは難しいですが、それと同じくらいアマゾンに投資しないのも難しいです。自分の信念を貫くことです。

ところで、「大きく期待できる銘柄」と「期待しなくて済む銘柄」をうまい具合にブレンドさせた、もしかするとおすすめのETFがあります。

それが、バンガード 米国コミュニケーションセクターETF(VOX)です。

VOXは、グーグル(GOOG)の保有割合が最も高いETFで、構成比率の21%がグーグルです。フェイスブックやネットフリックスといった人気グロース株にも当ETFを通じて投資できます。

一方で、AT&Tやベライゾンといった旧電気通信セクターのバリュー高配当株も構成銘柄に入っています。

両極端の性質を持った銘柄群を組み合わせてポートフォリオを作る『バーベル戦略』を結果的には採用したようなETFとなっており、グーグルやフェイスブックに間接的に投資するなら面白いETFだなと感じています。

バンガード 米国コミュニケーションセクターETF(VOX)の考察
ほえほえ^~、どうも、ほえタコです。 今回考察するのは、バンガード 米国コミュニケーションサービス セクターETF(VOX)です。 あれっ?と思われた方もいるかもしれません。そう、VOXは元々「バンガード 米国電気通信サービス ...

詳しい考察は上の記事に書きました。

それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~