【19年6月】HDVの節操のない銘柄入れ替えをどのように考えるべきか

ほえほえ^~、ご無沙汰しております。米国高配当ETF投資家のほえタコです。

相変わらずポートフォリオの100%がHDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)です。

2019年6月にHDVは恒例の銘柄入れ替えがおこなわれました。

特筆すべきハイライトは以下のとおり。

  1. 新たに13銘柄が追加され、14銘柄が除外された(総保有銘柄数が75→74に)
  2. 追加銘柄の保有比率への影響は21.31%と過去最大級(前回3月:13.22%/前々回12月:6.99%)
  3. 除外銘柄の保有比率への影響は15.28%と過去最大級(前回3月:8.03%/前々回12月:5.72%)
  4. 昨年12月に追加されたブロードコム(AVGO)が除外される。
  5. 今年3月に追加されたばかりのJPモルガン(JPM)が除外され、代わりにウェルズ・ファーゴ(WFC)が復活する。
  6. 数少ないIT企業枠のシスコシステムズ(CSCO)が除外されたことにより、情報技術セクターの保有比率が 9.91% → 3.07% にまで減ってしまう。

ざっくりとこんな感じですね。

前回の銘柄入れ替え時(3月)に「JPM(JPモルガン・チェース)が追加されたぞ!!」というビッグニュースを記事に書きました。

【19年3月】HDV銘柄入替えでMOが除外されJPMが追加された!!
ほえほえ^~、お久しぶりです。HDVをポートフォリオの100%にしている米国高配当ETF投資家のほえタコです。 毎年3月・6月・9月・12月の3の倍数月にHDV(iシェアーズコア米国高配当株ETF)の構成銘柄は入れ替わります。先日に今...

しかしながらたったの3ヶ月でJPMはお役目御免となりました。不可解なことに、JPMの後釜として同じ金融大型株であるWFC(ウェルズファーゴ)が追加銘柄として採用されました。

それなら3ヶ月前の時点でJPMじゃなくてWFCの方を入れとけよ!とツッコミたくなります。

ひとつ性質として知っておきたいのは、HDVはその特性として

下手なトレーダーのように銘柄を頻繁に入れ替えるのが好き(かつ逆張りが好き)

ということです。

実際には「エコノミック・モート評価」「デフォルト懸念スコア」「配当利回り」のロジカルな選定基準に基づいて銘柄を組み替えているのでしょうが、結果論としては素人トレーダーやアクティブファンドのように保有銘柄をコロコロと変えています。

あと配当にフォーカスしていることもあり、HDVはけっこう《逆張り》的な銘柄追加を行います。

例えば今回追加されたWFCと、3ヶ月で除外されてしまったJPMのチャートを比較してみましょう。

2018年11月~2019年6月の比較チャートです。青線がWFCで、赤線がJPMです。

昨年12月の米国株急落からまだ立ち直っていなかった金融セクターのうち、より株価が低迷していたJPMを3月入れ替え時に追加。3ヶ月後の6月にJPMの株価が5%ほど上昇したので売却。

そしてより株価が低迷状態にあるWFCに乗り換え。

というのが今回HDVが、JPM → WFCへと構成銘柄を変更させた一連の流れとなります。

あくまで結果論に過ぎないのですが、こうして見るとHDVはさながら逆張りスイングトレーダーのような精神を持って行動しているように思えてきますね。

新しくHDVに加わった銘柄

今回のHDV銘柄入れ替えで新しく加わったのは、次の14銘柄です。売買回転率は前回よりも高めです。

ティッカー銘柄名保有比率(%)業種
WFCWELLS FARGO5.26金融
PMPHILIP MORRIS INTERNATIONAL INC4.72生活必需品
AMGNAMGEN INC2.68ヘルスケア
TROWT ROWE PRICE GROUP INC0.52金融
ETRENTERGY CORP0.49公益事業
HALHALLIBURTON0.48エネルギー
OMCOMNICOM GROUP INC0.42通信
GPCGENUINE PARTS0.32一般消費財
ORIOLD REPUBLIC INTERNATIONAL CORP0.16金融
CCOICOGENT COMMUNICATIONS HOLDINGS INC0.07通信
AGRAVANGRID INC0.07公益事業
EVREVERCORE INC CLASS A0.07金融
AVXAVX CORP0.02情報技術

金融セクターは、3月に追加された JPM(JPモルガン)※保有比率9.23%が追いやられ、WFC(ウェルズ・ファーゴ)※保有比率5.26%が入る形となりました。

あとは2018年6月に除外されていた大手タバコメーカーのPM(フィリップモリス)が復活しました。

前回の入れ替え時にMO(アルトリア・グループ)が除外されてHDVからタバコ銘柄が消えたわけですが、ほどなくしてまた戻ってきましたね……。前回のMOはタバコ銘柄だからという理由で除外されたわけではなかったようです。

HDVから除外された銘柄

今回HDVから除外されたのは次の15銘柄です。

ティッカー銘柄名保有比率(%)業種
JPMJPMORGAN CHASE & CO7.24金融
CSCOCISCO SYSTEMS INC4.14情報技術
AVGOBROADCOM INC2.88情報技術
DDOMINION ENERGY INC1.83公益事業
UPSUNITED PARCEL SERVICE INC CLASS B1.6資本財・サービス
PGRPROGRESSIVE CORP1.07金融
CLCOLGATE-PALMOLIVE1.05生活必需品
APDAIR PRODUCTS AND CHEMICALS INC0.76素材
HSYHERSHEY FOODS0.32生活必需品
GRMNGARMIN LTD0.16一般消費財
LEGLEGGETT & PLATT INC0.11一般消費財
APAMARTISAN PARTNERS ASSET MANAGEMENT0.08金融
NWBINORTHWEST BANCSHARES INC0.04金融
PFSPROVIDENT FINANCIAL SERVICES INC0.03金融

冒頭のハイライトにも書いたとおり、数少ないIT企業枠であったCSCO(シスコシステムズ)に加えてAVGO(ブロードコム)も除外されてしまいました。

HDVのただでさえ少ない情報技術セクターの保有比率が 9.91% → 3.07% にまで激減する形となりました。

HDVの節操のない銘柄入れ替えをどのように考えるべきか

今回の銘柄入れ替えを受けてツイッターでは

こんなことを呟きました。

しかし私はポートフォリオのすべてをHDVにしていることからもわかるとおり、銘柄入れ替えの節操なさを含めて、HDVというETFを気に入っています。

それは良くも悪くも、(上位銘柄がこれだけ頻繁に入れ替わるETFだと)特定企業に惚れ込む必要がないからです。すなわち個別企業の動向を一切気にすることなく保有し続けられるのが、HDVのメリットだと感じています。

例えば人気のセクターETFにVGT(バンガード米国情報技術セクターETF)があります。VGTは米国の情報技術セクター企業にまるごと投資できる優れたETFです。

しかし時価総額加重平均型のETFであるため、IT大企業の影響を受け過ぎるきらいがあります。

VGTの組入銘柄は1位のマイクロソフト(15.01%)と2位のアップル(15.01%)とで保有比率全体の30%強を占めています。つまりVGTのパフォーマンスは、マイクロソフトとアップルの動向に大きく左右されることになります。

今後、マイクロソフトやアップルが凋落するようなことがあれば、そのような逆風のなかでVGTをホールドし続けるのは心理的に難しくなります。

じゃあHDVはどうなのかというと、じつはHDVの組入比率トップの座に長年鎮座しているエクソンモービル(XOM)がHDVのパフォーマンスを押し下げる要因となっています。

ぶっちゃけHDVが市場平均に大きく負けているのは、XOMをはじめとするエネルギーセクター企業のせいと言っても間違いではないです。

じゃあHDVも駄目じゃん!!と思われるかもしれませんが(実際パフォーマンスはS&P500に負けてるんですが)HDVは配当加重方式のETFであるうえに、節操なく構成銘柄を入れ替える性質を持っています。

ゆえに設定来からの王者であるエクソンモービルであろうとその企業価値が失われそうになれば、HDVはしれっとした顔でエクソンモービルを除外してしまうでしょう。

S&P500への投資ですと、どうしても時価総額上位陣(FANG)の動向が気になってしまいますが、構成銘柄が3ヶ月おきに変わるHDVではほんとに特定企業の動向はどうでもいいやって気持ちになってきます。

HDVはかなりアクティブに近いETFなので、正直、万人にはあまりおすすめできないです。節操のない銘柄入れ替えをメリットと感じられる人でなければ、ポートフォリオのコアにするのは難しいと思います。

ただ、3ヶ月に1度回せる米国株ガチャと考えるとけっこう楽しい銘柄ではありますね。

それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~