ほえほえ^~、どうも、ほえタコです。
じつはつい先日(2018年12月1日)に iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478) の紹介記事を書いたばかりなのですが、その直後に当ETFの銘柄入れ替えが行われたようで、記事情報があっという間に古くなってしまいました。(泣)

1478ETFの詳細については上の記事をご参照ください。
今回は2018年12月時点の「MSCIジャパン高配当利回りインデックス」ならびに1478ETFの組入銘柄変更を簡単に見ていきます。
iシェアーズMSCIジャパン高配当(1478)の組入銘柄が48銘柄に増加
まず組入銘柄の合計ですが、38銘柄 → 47銘柄 と9社も増えました。
iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478)は「配当継続性」「配当性向」「財務体質」でスクリーニングをかけた日本の高配当株に投資するETFですが、組入銘柄数に上限を設けているわけではありません。
今回のように大幅に構成銘柄が増えることもあるのですね。
新たに加わった銘柄
18年12月に新たに組み入れられた銘柄は次の通りです。
ティッカー | 銘柄名 | 予想配当利回り |
---|---|---|
6752 | パナソニック | 2.59% |
1925 | 大和ハウス | 3.21% |
8308 | りそなホールディングス | 3.56% |
5802 | 住友電工 | 2.99% |
6988 | 日東電工 | 2.98% |
7259 | アイシン精機 | 3.31% |
6724 | セイコーエプソン | 3.52% |
6448 | ブラザー工業 | 3.18% |
4182 | 三菱瓦斯化学 | 3.80% |
6473 | ジェイテクト | 3.11% |
上記の計10銘柄が iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478)の新たな構成銘柄として加わりました。
参考までに18年12月4日現在の予想配当利回りも併記しています。配当利回りが3%を超える銘柄がほとんどで、さすが高配当ETFといった感じです。
しかしながら、上記10銘柄の大半が直近6ヶ月チャートで下落トレンドにあり(単に株価が大きく値下がりしたから高配当になっただけでは……)という印象は拭えません。
そういう意味において1478は「逆張り的性質」を持ったETFなのかもしれません。
除外された銘柄
今回除外されたのは、あおぞら銀行(8304)の1社のみです。
あおぞら銀行は株価が年初来高値から20%下落しており、配当利回りは4.94%にまで上がっています。
- 配当性向(1株配当金/1株利益)が負、無配や収益マイナスを除外 ○
- 銘柄数ベースで配当性向トップ5%を除外 ○
- 5年間で1株配当金が減少している銘柄を除外 ○
- ROEや負債/自己資本比率、直近5年の収益変動性から算出するクオリティ・スコアが低い銘柄は除外
- 1年間の株価パフォーマンスがマイナスである銘柄群の下位5%を除外 ○
「MSCIジャパン高配当利回りインデックス」の除外基準は上記の5つとなります。
筆者が確認した限り、丸印の項目についてあおぞら銀行はクリアしているように思え、除外された理由が今ひとつ分かりませんでした。
ただ、あおぞら銀行は自己資本比率8.7%と低め(だが銀行株では珍しくない)なのでそのあたりのクオリティ・スコアで弾かれたのかもしれません。
構成上位10銘柄の変化
入替え前(保有比率) | 入替え後(保有比率) |
---|---|
ブリヂストン(5.62%) | KDDI(5.02%) |
日本たばこ産業(5.31%) | トヨタ自動車(5.02%) |
伊 藤 忠(5.24%) | 本田技研(4.95%) |
トヨタ自動車(5.11%) | キヤノン(4.89%) |
NTTドコモ(5.06%) | NTTドコモ(4.86%) |
日本電信電話(4.88%) | 日本たばこ産業(4.85%) |
KDDI(4.86%) | 日本電信電話(4.78%) |
日産自動車(4.82%) | 伊 藤 忠(4.66%) |
キヤノン(4.80%) | 小松製作所(4.51%) |
本田技研(4.77%) | ブリヂストン(4.48%) |
保有比率上位10銘柄の顔ぶれはあまり変わらないものの、順位は大きく変わりました。
業種別投資内訳の変化
業種 | 入替え前保有比率(%) | 入替え後保有比率(%) |
---|---|---|
輸送用機器 | 20.6 | 18.51 |
情報・通信業 | 17.23 | 15.92 |
電気機器 | 9.95 | 15.33 |
卸売業 | 8.68 | 6.84 |
ゴム製品 | 6.47 | 5.35 |
機械 | 6.02 | 6.28 |
化学 | 5.96 | 6.63 |
食料品 | 5.36 | 4.85 |
建設業 | 4.81 | 6.66 |
保険業 | 4.74 | 3.32 |
その他金融業 | 2.36 | 1.7 |
その他 | 7.76 | 10.31 |
iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478)の業種別投資内訳「(入替え前)2018年10月31日時点」と「(入替え後)2018年12月4日時点」の比較です。
「輸送用機器」「情報・通信業」「電気機器」の3セクターの保有比率が多く、合わせておおよそ全体の半分の割合を占めます。
端株投資よりかはETFの方が使い勝手が良い
iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478)への投資を迷っていたとき「構成銘柄が分かっているのだったら端株(単元未満株)の現物株でポートフォリオを組んで自作した方が経費率もかからなくて良いのでは?」と考えていました。
しかしながら今回の銘柄入れ替えを見る限り、当ETFの売買回転率は思いの外高く、個別株のポートフォリオでベンチマークに追従するのは難しいなと感じました。
端株投資であれば、資金が少なくても自作ETFのようなものが作れます。しかし売買にかかる手数料(0.5%)を考慮すると、素直にETFに投資した方が経費率を加味しても安上がりです。
iシェアーズMSCIジャパン高配当利回りETF(1478)は、楽天証券の「手数料0円ETF」に指定されていますから売買手数料がかかりませんし、SBI証券の「アクティブプラン」で10万円未満/日の範囲内で約定させても売買手数料をゼロにできます。
私のポートフォリオは HDV(iシェアーズ・コア米国高配当株ETF)100%で、当ETFへの投資予定はありませんが、日本の高配当株に分散投資したい場合には使い勝手の良いETFだと思います。
それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~