ほえほえ^~お久しぶりです。ほえタコです。
2019年5月は改元の関係でゴールデンウィークが10連休となり、優待クロス大好き投資家としてやはり気になるのが「逆日歩」の影響です。
そもそも逆日歩とは、信用取引での買い手に対して売り手が多すぎるときに、株不足が発生することから生じる品貸料です。したがって制度信用取引で空売りをおこなうと、逆日歩という思わぬコストを支払わされるケースが出てきます。
昨年2018年4月、くら寿司の優待券が貰えるということで大人気のくらコーポレーション (2695)には100株につき23,200円もの逆日歩が発生しました。
くらコーポレーションを優待クロス取引していた投資家は23,200円ものコストを支払って2500円の優待券を手に入れるという、泣きを見ることになりました。
ゴールデンウィーク連休前の4月末が権利確定日となる銘柄は数日分の品貸料がつく(昨年4月であれば4日分)ため、逆日歩が高額になる事案が稀に発生します。
そして今年は10連休ですから、11日分の逆日歩がつきます。くらコーポレーションで今年も最高逆日歩がつくのであれば、100株あたり44,880円もの逆日歩が発生する恐ろしい事態となります。
高額逆日歩で売り方が損をする一方で、信用取引の買い方は逆日歩を受け取ることができますから、濡れ手で粟で儲かります。
高額逆日歩が発生しそうな優待銘柄を権利付け最終日に制度信用買いしてワンチャン狙うのがいわゆる「逆日歩取り」です。
4月優待で言えば伊藤園 (2593)とくらコーポレーション (2695)の2社は注目したいところです。
伊藤園 (2593)の優待と過去の逆日歩
伊藤園は100株以上で「1,500円相当の自社製品詰合せ」の優待が貰えます。
2011年~2018年まで優待権利日に逆日歩は発生しているものの、逆日歩最高額は2015年の100株あたり1000円です。優待価値が1500円ですから、過去実績では空売り側の勝ち。逆日歩取りを目論んで信用買いしていた人は負ける結果となっています。
(参考)伊藤園(2593)の過去の逆日歩・権利落ち – 株主優待を極める
一方、伊藤園は記事執筆時点の貸借比率が0.04で、現在において株不足が発生しています。すでに0.1円/日の逆日歩が発生しており、優待権利日も何かしらの逆日歩はつく公算が高いと言えます。
ただ過去の逆日歩・権利落ち履歴を見る限り、逆日歩取りで信用買いを仕掛けるのは十中八九負けそうだなとは感じます。
くらコーポレーション (2695)の優待と過去の逆日歩
くらコーポレーションは100株以上で「2500円分の優待食事券」が貰えます。
前述のとおり昨年2018年は100株あたり23,200円の高額逆日歩が発生しました。そして一昨年2017年においても6900円の逆日歩がついています。
ただ、それ以前の年は高額逆日歩は発生していません。
(参考)くらコーポレーション(2695)の過去の逆日歩・権利落ち – 株主優待を極める
くらコーポレーションの逆日歩取りは「二度あることは三度ある」と考えるか「柳の下にいつもドジョウはいない」と考えるかでスタンスが変わってくるでしょう。
去年と同じことが起こるならば最高4万円の逆日歩が手に入るチャンスです。
しかしながら
- さすがに前年に23,200円の高額逆日歩が出たら多くの優待クロス投資家は警戒して近づかないだろう
- いくらなんでも10連休前に制度信用売りするようなリスクを冒す投資家は少ないだろう
- バイトテロ騒動でくら寿司のブランドイメージが低下しており、優待を欲しがる人は少ないのでは?
といった予測も立てられ、あくまで私の個人的予想ではありますが、今年2019年はくらコーポレーション (2695)の高額逆日歩は発生しないだろうと読んでいます。
あと逆日歩取りを狙う場合にチェックしておきたいのが、次のサイトです。

日証金ドットコムで銘柄コードを入れて検索をかけると、貸借倍率や逆日歩の推移をグラフで閲覧することができます。
くらコーポレーション (2695)の例では記事執筆時点で貸借倍率は1倍であり、売残は増えているものの株不足はまだ発生していません。
権利付け最終日になってみなければ実際どうなるかは分かりませんが、逆日歩発生予測のための参考として日証金ドットコムは活用できるサイトです。
あと優待クロスをするのであれば
のサイトがめちゃくちゃ便利です。
身も蓋もないことを言ってしまうと、逆日歩取りは狙ってそうそううまくいく投資戦略ではありません。
確率的には圧倒的に負ける率の方が高いので、やるのであればダメ元で。くれぐれも自己責任でお願いします。
それでは明日も頑張っていきましょう。たこたこ^~